管理人のおすすめ名曲 ショパン 「練習曲集作品10の1」

管理人のおすすめ名曲

このカテゴリーでは、入門名曲100選には入れられないかもしれないけれど、管理人がビギナーの方々にぜひおすすめしたい名曲をご紹介します。予想では、おそらくは入門名曲100選よりも、強くおすすめしたい曲が多数入ることになるのではないか?と予想します。こちらのカテゴリーの方が、管理人の本音が出やすい可能性があります。

さて、クラッシック音楽には、様々なタイプの音楽が存在します。
皆さんは、クラッシックに何を求めるでしょうか?
そこには様々な要素があることと思いますが、クラッシックに「かっこよさ」を求める人はあまり居ないかもしれない。

例えば、ロックンロール、ヒップホップ、ジャズ、ダンスミュージックには「かっこいい」曲ってたくさんあると思います。

でも、クラッシックに「かっこいい」曲ってあるんだろうか?

確かにクラッシックの通常のイメージから「かっこいい」という感じはなかなかしないかもしれません。だけど、クラッシックにも「かっこいい」曲はあります。

そこで今回ご紹介したい曲は、ショパンの「練習曲集作品10」の第1曲です。
演奏時間は演奏家によって若干の変化はありますが、だいたい2分前後の短い曲です。
とりあえずは、マウリツィオ・ポリーニの演奏で聴いてみましょう。

いやー、かっこええわ!
なんか並み居る敵をバッサバッサとなぎ倒すというか。
こういう曲には余計な解説は必要ないかもしれませんね。

ただ、管理人としては、この曲となんか似てる曲があるなー、と思っていて、それは以前「入門名曲100選」でご紹介したバッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻前奏曲とフーガ第1番」の「前奏曲」なんです。

あの曲って、メロディーというよりも、音の配列が展開されていましたよね?

このショパンの曲も、メロディーというよりも音の配列で出来た曲だと思います。
そして音の配列の微妙な変化によって曲が成り立っていることも似ています。
音の響きやエネルギーはまるで違っているけれども、曲の構造は似ているし、根っこのところでつながっている。

それには理由があると管理人は思っています。

ショパンは師匠からバッハから徹底的に学ぶことを叩き込まれた人なんですね。
ひとりバッハの譜面に向かい合い、そこから深く学んだ人です。

ショパンの音楽は、バッハとはまるで違うけれども、そこには深く引き継がれたものがある。。。
深く引き継がれているけれども、現れた音楽はまるで異なっている。
これが真の継承なのではないでしょうか?

ショパンには「練習曲集」と題されたピアノ曲集が2セットあります。
作品10の12曲と作品25の12曲です。

管理人はピアノがまったく弾けませんが、これらの練習曲集の曲たちを弾くには、超絶技巧が必要だということはわかる。これが「練習曲」???ショパンはブラックジョークが好きだったのでしょうか?

更にこの練習曲集には、ショパン特有のロマンチックでメランコリックで美しいメロディーを持った曲もあるにはありますが、なんだか奇妙な変わった風貌の曲たちも多いんですね。

実は、管理人は、ショパンのトレードマークになっているロマンチックかつメランコリックな曲たちが苦手で、長年ショパンを遠ざけてきた経歴の持ち主です。おそらく、ショパンの曲をロマンチックに弾きすぎるピアニストの演奏にあてられてしまっていたのだと思います。

でも、ショパンのパブリックイメージとは別に、ショパンにはかなり奇妙な変な曲たちが結構あることを再発見してから、管理人の中のショパン像が変化してきて、ここ数年、時々ショパンを聴くようになってきています。や、ショパンっておもしろいな!

更に、ショパン再発見の中でつくづく感じているのは、演奏家によって曲はまるで違うものになってしまうこと。

どの演奏が好きか?ということは、本当に人それぞれの好みがある訳ですが、管理人はショパンの一見甘い雰囲気を持った曲であっても、too much romanticに弾きすぎない演奏に出会うことによって、ショパンという作曲家のすごさに気づきつつあるところです。

言ってみれば、管理人はショパンを勉強中な訳ですが、その過程で見つけた作品についても、今後ご紹介出来れば、と思っています。

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